同期の青木よりパスを受けました、2年の堀と申します。よろしくお願いします。
ブログの更新期限はパスを受けてから一週間以内とされているのですが、試験勉強の合間にちまちま書いていたらとっくに過ぎていました、すみません。
初めてのブログになるので、自己紹介から始めたいと思います。
僕がゴルフを始めたのは4歳の時です。単純に計算すると今年が17年目ですので、その点ではゴルフ歴は最長と思われます。
幼い頃からゴルフを始められたのは当時海外(南アフリカ)に住んでいたためです。南アフリカも日本に引けを取らないゴルフ大国です。広々とした練習場や整ったゴルフ場がある上、物価が安いのでゴルフを始めやすい環境でした。南アフリカにいた4年間は毎日のようにゴルフをしていた覚えがあります。
小3の時に日本に帰ってきてからは中学受験があり、入学すると放課後は卓球部で汗を流していたのでゴルフからは自然と離れていきました。屋内練習場に通った時期もありましたがラウンドをするのは基本的に家族旅行の時だけでした。上達などは考えすやりたい時にやる都合のいい存在でしたので、これはこれで気楽でした。
このような過去を経て現在ゴルフ部の部員として一年以上経ったわけですが、中高で5年間所属した卓球部と比較して東大ゴルフ部には2つ大きな特徴があるように感じます。
第一に挙げたいのは主体的に行動することが重んじられているということです。これはゴルフが個人競技ということも関連していると思いますが、キャプテン的存在が練習メニューや練習時間を管理する普通の部活と違ってゴルフ部は打席を与えられ、そこで自由に打つだけです。この時間でどのように上達しようかというプランは全て自分で構築しなければいけないので、難しいです。一応自分の中では「今日はこれをできるようになろう」と目標を決めて毎回の部活に行っているわけなのですが、部活の時間を有効に使えているのか自分ではよくわかりません。というかゴルフは練習で何かを習得しても数週間後にじんわり結果に表れる不気味さがあります、はっきり言ってやめて欲しいです。
二点目の特徴としては練習場所が複数に分かれていて全体がグループ化されていることです。各人の都合に合わせていくつかの練習場所から選び、そこに毎週通うという基本のシステムがあるので、おのずと毎週会う人も固定されます。練習場所や曜日が違う人と会うのは月一の部月ラウンドなど限られた機会になります。毎週会う同期と休みの日に遊びに行ったこともあるのでいいこともありますが、一度も会わないまま卒部された先輩も多くいるのでデメリットとしても働いているようです。他の練習場所の人の近況はもちろん、そもそもゴルフを楽しんでいるのかさえ知らないです。ちなみに僕は楽しんでます。
思えば大学というのは高校までとは規模が違うので、部の同期と同じクラスになったり、構内ですれ違ったりすることもありません。言ってしまえば純粋にゴルフで繋がれた関係です。なんだか変な言い方ですが、だからこそ仲間意識とライバル意識を持って競い合えるのかもしれません。同期はいい人ばかりなので、卒部した後も何かしら関わりを持ちたいと望んでいます。ゴルフは生涯スポーツなので、何年後でも一緒にゴルフに行ける気がします。そういえば卓球も同じ生涯スポーツなのに、卓球部時代に卓球のみで繋がれた関係の人とはすでに音信不通です。困りました。
さて、ここまではゴルフ部に対して感じたことを書いたわけですが、次はゴルフそのものに対する考えを書いていきます。ちなみにここまで少し長くなっていますが、もうしばらくかかりそうです。ここで読むのをやめても皆さんにとって何の損もないと思います。ここまで読んでいただいてありがとうございました。
ゴルフはとても繊細な競技だと思います。体の調子が悪いとボールに顕著に表れます。ちょっとしたスイングの誤差が数ヤードの違いになります。完璧だと思ったショットでもグリーンに行ってみると縦の距離が全然違います。パットが1ヤード長くなるだけで直径108ミリのカップはとても小さくなってしまいます。この僅かな違いをあの狭いフェイスで表現することが求められるので、ゴルフは本当に難しい競技です。
この競技と向き合うことを考えたときに、ルーティーン化された練習時間の中でなんとなく球を打つだけで成長するにはゴルフは難しすぎるように思います。脳内で自分の課題を分析して修正しようとしても多くの場合でスイングが悪化してしまうのです。そんなときは自分より上手な先輩や同輩に積極的に訊いたり、Youtubeで調べてみたりすると解決することが多いです。スイングに対する悩みは、イメージした通りに振れていないことではなくそもそも正しいイメージが作れていないことに原因があるというのが自分の経験則で導いた結論です。なのでスイングの修正にはまず知識の習得から始めるようにしています。
とここまで得意げに語っていますが、これは理想論です。僕がYoutubeを開いて観るのは大体大会のハイライトです。特定の選手の1日の全ショットをまとめた動画が多いです。新しい知識は先輩や同輩から聞くことがほとんどで、あまり動画で勉強はしません。理由は単純にプロのショットを見ている方が楽しいからです。
このプロの動画を観る時間がある意味では僕のゴルフの軸になっています。先ほどスイングの「修正」という表現を使いましたが、正確に言うと僕はスイングを「直す」のではなく「変える」ことで今までやってきました。大きな悩みに直面したときにスイングそのものを変えてしまえば問題点ごと雲散霧消というわけです。不思議なことに新しいスイングは上手くいくことが多いです。しかししばらくするといい感覚がまた消え去り、次のフォームに走るのです。クスリみたいなものですね。このとき新しいフォームを見つける助けになるのがまさにプロゴルファーのスイングです。主にリズム感と腕の動きを盗んで活用しています。
この方法だとフォームの修正をしていないのでゴルフ自体は成長しているのかと不安になったこともあるのですが、あくまで大きく変わるのは脳内のイメージであって実際のスイングは意外と変わらないものなので、おそらくスイングの質も上がっていると思っています。身も蓋もないことを言いますがスコア自体も良くなっているので個人的には満足しています。
もう一つ練習場の外で僕が取り組んでいることがあります。飛距離アップです。前回のブログの最後で「ダイナミックなゴルフ」と青木が紹介してくれたように僕は元々飛ばし屋タイプなのですが、同じ距離をもっと楽に飛ばして安定性を上げたいという思いから飛ばせる体づくりに励んでいます。よくレッスンしてくださるコーチの方が350Ydくらい飛ばす大変な飛ばし屋なのですが、その方に「堀に足りないのは体重」と言われました。なので体重を上げるため、乱暴な方法ですが「ウェイトゲイナープロテイン」なるものを飲んでみました。体重は増えませんでした。当然飛距離は伸びませんでした。そこでまたしても単純な方法ですが筋トレを集中的にやってみました。足や体幹を鍛えたり、腕立て50回を2ヶ月続けてみたりしました。飛距離は変わりませんでした。そこで腕立てを2ヶ月休んでみました。飛距離は変わりませんでした。こうして人間は楽することを覚えるのです。
再び話は変わりますが、3年という短い活動期間を有意義に過ごすにあたって常に考えるようにしていることがあります。運動会の部活の部員として活動している意味です。僕たちは運動会ゴルフ部の部員として活動しています。そのためゴルフサークルのようなグループとは違う、自覚を持った行動が求められているように思います。ゴルフ部の部員として活動している意味を考えた際に、僕はリーグ戦といった公式の大会で結果を残すことにあるという結論に至りました。大学の名を背負って出場する試合で、運動会の部員として培ったものを証明するということです。
入部当初の僕は正直に言いますと大会には一切関心がありませんでした。ゴルフが上手くなる、そして楽しむ。この二点のみを目標としていました。ただ部員である意味を考えるようになってからは、今までの自分がなんだか自分のことしか見えていない人間に思われたのです。部として活動している以上、もっと部に貢献しなければならないと感じ始めました。そこからは試合に出ることを意識し始め、練習の質も上がっていきました。
今思うと、入部してしばらく神経症で思うように部活に参加できない時期があったのですが、その早い段階で既にレギュラーになっていた同期の3人(片岡・関口・山本七海)に遅れをとっているという焦りもあったかもしれません。身近に競い合える仲間がいる今の環境には本当に感謝しています。
ちなみにこの「部員として活動する意味」という話は僕の中で鉄板トークみたいになりつつあります。車の中でこの話をするたび、隣の原田に「またその話か」みたいな顔をされます。
最後に、今後の目標について話をしたいと思います。昨年の年末に監督にご指導をいただき、腕・手の使い方が悪いというご指摘をいただきました。これから春休みでゴルフに向き合う時間はたっぷり取れるので、しばらくはフォームの悪い癖を直していくことに集中したいと思っています。ただ自分でやっているつもりのない動きを指摘されてしまったので、現状では癖を抜くことにかなり苦戦しています。
また、コロナウィルスの感染状況により合宿が開催されるか不透明な状況ですが(現時点では1回目の大日向合宿が日帰りになることが決定されていますが)、ラウンドの回数も積んで春休み中にはスイングを安定させてベストスコアの更新を狙いたいと考えています。そしてここまで一度も触れていませんが僕の最大の弱点がアプローチ・パターなので、嫌いな科目ですがひたすら向き合っていこうと思います。リーグ戦も近いので、チームに貢献できるように、弱点のない選手を目指して参ります。
大変長くなってしまいました。ここまで読んで頂き本当にありがとうございます。
続いては、大学から仲良くなった中学からの同期生でもある原田にパスを回そうと思います。