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2022

さいごに


阪上からパスを受けました女子部主将の吉江です。



これが最後のブログになると思うので、自分のこれまでのゴルフ部生活を振り返りつつ考えてきたこと、感じてきたことを書きたいと思います。


一つ目に、女子部についてです。


私たちの大学はとても女子が少なく、その中でも運動が好きな女子は多くありません。さらにその中でマイナースポーツであるゴルフを選ぶ人の割合は限りなく低いです。

やっと入ってくれた女子部員も、勉強や他の活動のために辞めてしまうことも多いです。実際、入部当初3人いた私の同期も今は1人もいません。

 

私自身は、勉強はもう十分やり切ったという思いもあり大学で部活ばかりしていた父や姉の姿を見て、自分も大学では部活に打ち込もうと、昔少しだけやったことがあったゴルフを選びました。ラウンド経験は全くなく初めの頃は130以上打っていましたが、頑張ると決めたからには卒部までに70台を出すという目標を立てました。試合に沢山出て、卒部までにブロック昇格するんだ、と自分なりに一生懸命練習していました。2年生の夏頃からラウンドに行く回数が増えてスコアが急激に伸び、どんどんゴルフが楽しくなりました。3年生になり初めて70台を出せた時は本当に嬉しかったです。試合に出場する機会も増え、もっと試合で勝ちたいという思いも芽生え始めました。

 

ただ、同期の女子が辞めるという話が出た時に、自分のこういう考えが部活以外の活動にも時間を割かなければいけない同期の女子にとっては大きなプレッシャーになっていたということに気が付きました。自分が試合で勝ちたい、上手くなりたいと思えば思うほど、皆が遠ざかっていってしまうのを感じました。部活は何よりも優先すべきものと自分は思っていましたが、他の人にとって部活はそうではないのだという現実を知りました。何を優先するかは人によって違うし、人数の少ない女子部が存続するためにはそれを受け入れなければいけないと思いました。


同期がいなくなってしまってからしばらくは、何のためにゴルフをしているのかが分からずやる気を失っていました。一緒に頑張ろうとずっと言ってきたのに、と悔しい気持ちや怒りもありました。部活で全体行動をしていても、ふとした時にひとりになる度に、さみしさや一人で全てを背負わなければいけないプレッシャーを感じました。

でも後輩たちが仲良く楽しそうにゴルフをしたり、上手くなろうと一生懸命頑張っている姿を見て、勝つことが全てではないとも思えるようになりました。

それと同時に、ひとりだった私のことを気遣い様々な場面で私をサポートしてくれた後輩たちには本当に感謝の気持ちで一杯です。後輩と接する時間が長かった分、ひとりひとりと仲良くなれたことがとても嬉しかったです。

またゴルフや部活への心構えに関しては、私の思っていることは精一杯伝えてきたつもりなので、大変だと思いますが最後まで挫けずに頑張り抜いてほしいと思います。




二つ目に、部員としてのあり方についてです。


「愛情」の裏返しの言葉は「憎しみ」ではなく「無関心」だとよく言われますが、私も本当にその通りだと思います。


人に何も言わないことは相手も傷つきませんし、何より自分が楽です。ましてや人を褒めれば相手も自分もハッピーです。

その一方で厳しいことをいう人は嫌がられます。ですが、後々になって本当の意味で自分のためになるのはそういう人たちがかけてくれた厳しい言葉だと思います。


年齢が上がっていくにつれ、自分に厳しいことを言ってくれる人はどんどん減っていきます。どうでもいい人に対してほど、耳に心地の良い言葉をかけてくれます。人間関係がこれまでよりも希薄な大学ではなおさらだと思います。

完璧な人間は存在しませんし、誰にでも直すべきところがあると思います。だからこそ、それを指摘してくれる存在は本当に貴重です。だからこそそういう人が周りにいれば大切にするべきですし、自分も周囲に時に厳しいことを勇気を持って言うことが長期的にその人のためになると思います。もし厳しいことを言ってそこで関係が終わってしまうのならば元からその程度の関係だったということです。


私は昔から人から嫌われることを恐れて人にあまり強くものを言うことができない性格でした。友人の間ならばそれは許されると思いますが、ゴルフ部という大きな組織の一員である以上、何も言わない・何もやらないことは自分が傷つくことを恐れているだけで身勝手な保身に過ぎないということに気が付きました。


ゴルフ部はこのブログでも多くの人が書いているように、良くも悪くも自主性を重んじる部活です。そのため、部活全体の雰囲気も他の部活に比べ非常に緩く、注意しあったり教えあったりする習慣があまりないように感じます。他人に介入する勇気、介入を受け入れる懐の広さをひとりひとりがもっと持ってほしいと思います。




最後に、先程試合で勝つことが全てではないと言いましたが、先週男子の試合の応援に行き、その考えもまた少し変わりました。準優勝という素晴らしい結果で、同期達の底力に本当に感動しました。一人一人に周りからは見えない苦労や最後の試合にかける思いがあったと感じるだけに、見ていた私まで大きく心を動かされました。

なので、私も来週のリーグ戦では勝つことを諦めず、後輩たちと一緒に全力で臨みたいと思います。

男子部・女子部共に、これからのゴルフ部の活躍がとても楽しみです。

 

 

今まで3年半有難うございました。ゴルフ部に入ってゴルフというスポーツに出会えたこと、素敵な人たちに恵まれたことを本当に有難く思います。



以上、拙文・長文失礼致しました。


 


次は、この3年間半誰よりもひたむきにゴルフに打ち込んできた男子部主将の田中にパスを出したいと思います。



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