お疲れ様です。
同期の荒木からパスを受けました「道産子なのにとうもろこしが苦手」でお馴染みらしい、2年の佐々木大成です。とうもろこしは今まで歩んできた人生の中で2番目に嫌いです。1番嫌いなのは1Aセメスターの英語中級の教授です。彼のせいで私の大学生活の歯車が狂いました。そんなことは置いておいて、荒木とは家が50mほどしか離れておらず車はもちろんデフォ練やラウンド、学連委員などで一緒にいる時間がダントツで長い同期であると同時に、好きな女性のタイプ以外は何でも話が合ってしまう不思議な奴です。仲がいいと思われがちですが、なんせ好きな女性のタイプが全く違うわけですから車内で2人きりの時はいつも喧嘩ばかりしています。こればっかりは本当にどうしようもないです。
荒木からブログが回ってくるだろうなと薄々感じていたこの1ヶ月間。自分のブログで何を書こうか暇さえあれば考えていました。ゴルフ部に入部した経緯、自分のゴルフの現状や今後の目標、ゴルフに対する考え方。書こうと思えば恐らくそれっぽい文章は書けるのですが、次いつ回ってくるか分からないのがこのブログ。なんならもう2度と回ってこないかもしれない。
それならばいっそ自分らしさを全開に出したブログでもいいのではないかという結論に誠に勝手ながら至ってしまいました。若干内輪っぽくなってしまうかもしれないので先に謝っておきます。申し訳ございません。次のブログではきっちりとした自分のゴルフ観を真面目に書くことをお約束します。
私はこの東大ゴルフ部というコミュニティが本当に心の底から大好きなのですが、その要因の1つにもなっている存在である「先輩」についてこのブログで書こうと思います。
荒木もブログで書いていましたが、東大ゴルフ部の先輩方というのは本当に言葉に尽くしがたいほど素晴らしい方しかいません。レギュラーとして部員のお手本となるようなプレーを見せてくださる先輩、練習場やコースで技術面やマネジメント面での指導をしてくださる先輩、車の中でゴルフの話、ゴルフ部員の話を始め色々な話をしてくださる先輩、会うたびにまるで弟のように可愛がってくださる先輩。まるて自分のことのように私の恋愛相談に乗ってくださる先輩。
そんな先輩方と接するのが本当に好きで、ずっとこの人の後輩でいたい、心の底からそう思える先輩があまりに多すぎて困ってしまいます。
今回はその中でも1番お世話になっている大切な先輩について書こうと思います。普段面と向かってこのようなことは絶対に言えないのでなるべくその先輩にはこのブログを見てほしくはないのですが、せっかくなのでその先輩に対する自分の思いを言語化するのを優先しようと思います。
その方と初めて関わったのは私が入部して初めてのデフォ練。練習場から車で15分ほどの横浜駅で拾ってもらってから練習場に向かいました。
初めてのデフォ練、初めての先輩の車ということもありただでさえ私はど緊張していたのですが、運転しているその先輩の姿をチラッと見ると髪はボサボサ、特に何か話すわけでもなく、朝が早いのもあって少し機嫌が悪そうで、かなり怖い先輩というのが正直な第一印象でした。今となってはおかげさまでお互いいじりあうことができるまでに仲良くさせていただいているのでこの日の話は笑い話になってくれましたが、この時は本当にビクビクしていたのを鮮明に覚えています。
練習場に着いて私が打ち始めると、その方が何やら打席の横に立って5分くらい僕の打球を見ていました。チラチラ顔をうかがってみたところ相変わらずの死んだような顔。
「あ、これもう無理だ、怖すぎるこの人」
とどんな怖い言葉が投げかけられるのかとビクビクしていたその矢先でした。その先輩が急にニヤッとして一言。
「佐々木上手いじゃん」
一瞬何が起こったのかよく分からず、ろくに返事もできず呆然としてしまいました。ついさっきまであんなに怖い顔をしてたはずの人が同じ人とは思えないくらいの笑顔になって話しかけてくれたのです。そこではじめて横浜駅から続いていた私の緊張もようやく解けてやっと笑顔を見せることができました。
長々と書いてしまいましたが、この衝撃的なデフォ練初回から早いことに1年数ヶ月。その方とはデフォ練はもちろん夏休みのスイング動画報告やAセメからの班活動など部の活動で一緒になる機会が多く、つい先日行われた双青戦では念願のダブルスを組むこともできました。ゴルファーとして、先輩として、そして人としてのその方の魅力だけでブログが書けてしまうのですが、さすがにそこまですると次会った時に怒られてしまうのでその一部をご紹介しておきます。
・誰よりもゴルフと真剣に向き合っている
・後輩には本当に親身になって指導してくれる
・私がいいプレーをした時は誰よりも早く連絡をしてくれる
・駒場祭では後輩と一緒に全力で客引きをやってくれる
・イケメン
・目が合ったらだいたいニヤニヤしてくる
・いじってもだいたい許してくれる
・カラオケでコテコテのラブソングしか歌わない
・終電を逃して後輩の家に押しかける
そんな先輩と一緒にこの部活にいることが出来るのもあと数ヶ月。あのニヤニヤした顔をもう見れなくなると思うとあまりに悲しく、最近は眠れない夜が続いています。
ただ、私にはそんな先輩に関して一つだけ後悔していることがあります。
その方は私のゴルフのことをいつも気にかけてくださり、昨年のAセメ以降は「佐々木と一緒にリーグ戦に出たい」と言ってくださるようになりました。
そんなありがたい期待に対して自分自身、思うように応えることができていないことが本当に悔しいのです。
大学生活の中で最も時間的な余裕がありゴルフに費やすことの出来る時間も多いはずの2Sですが、情けないことに1Sと1Aでサボってしまったツケが回ってきて授業に追われている毎日です。そのため午後ランにもほとんど行けず、余裕のあるタイミングで近くの練習場に行って練習するのでやっとでした。そんな毎日で上手くなるはずがないということは自分が1番理解しているのですが、あれこれ文句を言ったところで悪いのは全部過去の自分なのでどうすることも出来ません。スコアに関しては昨年の11月に83を出してからは伸び悩み、アベレージは85前後で停滞しています。スイングに関しても、トップからフォロースルーにかけての体重移動において右足に体重が残ってしまうという昔からの悪癖を中々治すことができずにショットを安定させられず、何とかアプローチとパターで耐えるというゴルフから成長出来ていません。自分で言うのは本当に悔しいですが、東大ゴルフ部のレギュラーにはまだまだ程遠いというのが今の自分の現状です。
そんな自分に対していつも期待してくださっている先輩。出会ってから本当に自分のことを気にかけてくださっている先輩。今の自分に出来るその方への1番の恩返しは何だろうかと考えてみました。
もちろん、秋のレギュラーに入ることが1番の恩返しになるのは間違いないと思います。1ヶ月後のレギュラー選考までに死ぬ気で練習し、何とかレギュラーに滑り込めたらこんなに嬉しいことはありません。ただ、尋常ではない今年のレベルの高さを考えた時、あまり現実的ではないのかなと思ってしまうのが正直なところです。では別の方法でなにか恩返しができないだろうか?そう考えを巡らせたところ、1つの結論に至りました。
それは、1回でもその方にストロークで勝つこと。勝って、その方に安心してゴルフ部を卒部してもらうことです。
私の記憶の限りでは、その方に18ホールのストロークで勝ったことは1回もないはずです。全体合宿やその他の部でのラウンド、なんでも構いません。真剣に18ホールを回ってその方よりもいいスコアで上がってくる。それが今の自分にできる1番の恩返しではないだろうかと今は信じています。自分をここまで育ててくれた先輩に安心して卒部してもらいたいです(こんなことを言うとその方に「どうせ俺に早く卒部してほしいんだろ」とか言われるので先に言っておきますが、決してそんなことは思っていません笑笑)。
少し調子に乗りすぎてしまいましたが詰まるところ何が言いたいのかといいますと、迫り来るセレクションをまずは通過してレギュラー選考合宿で自分の納得のいくプレーをしたいということです。来年以降のためにも決して記念合宿にはせず、まるで試合のようなピリピリした空気感の中で自分らしいプレーを追求しつつ、先輩方から多くのことを吸収したいと思います。そして来年以降、自分がレギュラーになるんだという強い覚悟と責任感をもって、そしてその先輩にいい報告ができるように、リーグ戦で活躍したいというのが今の正直な思いです。
ある先輩への思いを一方的に書き続けるという前代未聞なブログになってしまいましたこと、心よりお詫び申し上げます。
そのお詫びとしてはなんですが、同期で唯一の文一仲間(かつ唯一の文一法進第1段階漏れ仲間)の大場にバトンパスしようと思います。
彼のゴルファーとしての魅力といえば、そのフルスイングから生み出される圧倒的な飛距離ですが、ゴルフボールを遠くに飛ばしすぎるあまり彼の単位までどこかに飛んでいってしまっているらしく2Sは僕以上に苦しい日々を送っているようです。そんな中でバトンをパスするのは大変申し訳なく思っているのですが、彼は本当に優しいので多分許してくれます。
余談ですが、私は今後の目標として大場の美声を広めていくことを掲げています。彼が歌う平井堅の「瞳をとじて」はゴルフ部の皆様には是非1度聞いてほしいです。彼とは免許合宿で2週間ほど同部屋でしたが、毎晩彼はベッドの上で「瞳をとじて」を熱唱していました。
しかも裏声で。
彼の美しい裏声のおかげで苦しい苦しい免許合宿を乗り越えることができたと思います。自分の免許証を目にするたびに脳内で彼の歌声が再生されます。
1度聞いたら思わず涙がこぼれてしまうような感動的な歌声、是非1度聞いてみてはいかがでしょうか。