はじめまして。1年の小林です。
先輩方をはじめ、皆さんはわりと堅めの文章を書かれていますが、私は少しラフな感じで綴らせてもらおうと思います。
このゴルフ部のブログは、部員が普段あまり口にしないけれど、頭の中では考えていることを書く場なのかなと思っています。すでに何人かの同期が書いていますが、それを読むたびに「こんなこと考えてたんだ」と驚かされます。
同時に、もし私のことを知っている誰かがこれを読んだら、「小林ってこんなこと考えてるんだ」と思うのかもしれない……そう考えると、ちょっと緊張します。まあ、実際どれくらいの人が読むのかは分かりませんが。
さて、「ゴルフ」とネットで検索しようとすると、予測変換に「スポーツじゃない」と出てくることがあります。たしかに、激しい運動はあまり伴いませんし、他のスポーツとは違って社交としての側面があったり、正式なルールのほかにさまざまなマナーがあったりします。とはいえ、私はゴルフはれっきとしたスポーツだと思っているのですが、ひとつ、他のスポーツと変わっている点があると感じます。それは「審判がいないこと」です。
もちろん正式な競技になれば話は別ですが、ほとんどの場合、ゴルフには審判やそれに相当する立場の人がいません。スコアは自己申告が基本で、アテストとして同伴者が管理するとはいえ、一人だけボールが違う場所に飛んでいったとき、毎回同伴者がついてきて不正していないか確認するわけでもありません。つまり、やろうと思えば不正はし放題なのだと思います。そんなスポーツ、他にはあまりないのではないでしょうか。
私はここに、ただのアスリートではなくゴルファーをゴルファーたらしめる重要な要素があると思います。不正をしないというのは当たり前のことですが、人間は弱い生き物です。
「OBラインのすぐ外にボールがある……ちょっと動かしてギリギリセーフにしたい」
「普通に打とうとしたら空振りしてしまった……誰も見てないしノーカウントにしたい」
こんな考えが頭をよぎったことがある人は、少なくないんじゃないでしょうか。(少なくとも私はあります)
大事なのは、そんな気持ちがよぎったときに正気を取り戻し、ルール通りにスコアを申告すること。もちろん、当たり前のことです。でも、その当たり前を当たり前にやることこそが、ゴルファーとしてのスタートラインなのかなと思います。
こうした「当たり前のことを当たり前にやること」は、社会人になっても忘れてはいけないことです。たとえば経営者になって、会社の決算が悪いとき。「ちょっと数字をいじってごまかそう」なんてことは、決してあってはならない。ゴルフも同じで、誰も見ていなくてもルールを守ることが大切なんだと思います。
こんな内容を、インターネット上のブログという、全世界に公開される場で書くのは、自分への戒めの意味も込めています。あと正直、書きながら「こんなこと気にするなんて、自分は弱い人間だな……」と恥ずかしくなりました。きっと、本当に強い人はこんなこと考えたこともないんでしょう。
さて、次のブログの担当は齋藤です。大学のクラスメートでもある彼とは一緒にいる時間が長い方ですが、いまだに何を考えているのかよく分からないというのが正直なところです。そんな彼の思考の片鱗をのぞけるのが楽しみです。