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2025

アマチュアゴルフ界のM1

大場からバトンを受けました、3年の佐々木大成です。ちなみにフェードを打つのはもう辞めました。どうぞよろしくお願いいたします。


前回のブログを書いてから早くも1年が経ってしまいました。前回のブログを更新したのはちょうど夏のセレクションの直前。あの時はまさか通過するとは思わなかったレギュラー選考を通過してしまい、もちろんリーグ戦にも出場し、初戦の一橋戦では相手の副将とのシングルスでダボ分けという世紀の名勝負を演じ、東北学院戦では監督の読みが外れまさかの相手の大エースとぶち当たりこれでもかとボコボコにされ、今は卒部された偉大なレギュラーの先輩方の涙に感動し、1週間後に初めて出場した七帝戦では7400yardという未知の世界に強制的に放り込まれこれまたボコボコにされて泣く泣く帰京。振り返れば前回のブログを書いてから私のゴルフ部人生は180度変わったような気がします。もちろん当時に比べてゴルフに対する姿勢、モチベーション、考えも大きく変わり、東大ゴルフ部のレギュラーとしての自覚と責任をもって日々練習に取り組んでいます。

そんな私が書かせていただく2回目のブログ。ずっと書きたいと思っていた内容があったのですがそれは次回(恐らく卒部直前)に書くとして、今回は2回目のブログということもありますのでありきたりな話ではなく、完全に自分の趣味の1つについてダラダラと書いていこうと思います。ゴルフ部員の中で今回の私のブログの内容が刺さる部員は恐らく数人しかいないであろうことは承知の上ですがご了承ください。



ゴルフに真剣に取り組めば取り組むほど、上手くなれば上手くなるほど、数多のプロゴルファー、そして何より同じ学生でありながらもそれにほとんど近い水準でプレーをするアマチュアゴルファー(主にAリーグに所属する大学の学生)の凄さに気づかされます。しかしただその凄さに気づかされて終わりではなく、自分が上手くなればなるほど彼らと同じ試合、同じ組で回ることができるようになります。関東アマや関東学生の予選を突破してブロック決勝や決勝に進めば、憧れのAリーガーたちが刺客のように登場してきます。このことは、今自分がゴルフを続けることができている1つのモチベーションにもなっているかもしれないです。松山英樹、中島啓太、金谷拓実など日本を代表するようなプロゴルファーも、数年前は私たちと同じ大学生ゴルファーとして当たり前のように春のリーグ戦ではストローク戦をして、秋のリーグ戦ではマッチプレーをしていたのです。そう考えると、今現在Aリーグのレギュラーとして活躍している大学生たちも数年後には間違いなく日本を代表するようなゴルファーとして国内男子ツアー、海外男子ツアーで活躍しているでしょうから、自分がもっと上手くなればもしかしたらそういう方々と一緒の組で回れるかもしれない、そんなある種の妄想をしてしまうと、ふと気づいたら毎日車で練習場に向かってしまう自分がいるのです。


ということでここまで長々と前置きをしたところで本題に入ります(ここからは完全に私の趣味なので興味のない方には大変申し訳ないです)。このブログを執筆しているのが5月30日で、ちょうど昨日まで国内最高峰のアマチュアゴルフの大会、日本アマチュアゴルフ選手権の地区予選が行われていました。各地区の結果が出揃い今年の日本アマ出場選手が確定したということで、ここからは独断と偏見に基づいた、2025年度日本アマチュアゴルフ選手権の優勝者予想をしようかと思います。参考までにですが、今回の予想者は関東アマ(日本アマの地区予選)の1次予選を96で惜しくも敗退しております。ご了承ください。



まずは個人的優勝候補筆頭、日本大学2年の清水蔵之介選手です。5歳の頃から天才園児ゴルファーとして一躍有名になり、世界ジュニア優勝、ゴルフダイジェストジャパンカップ3連覇など幼少期から輝かしい実績を残してきました。小学生4年生時点で21戦18勝という目を疑うような無双ぶりです。そしてさらに注目を集めたのが2023年。当時高校3年生ながら国内男子下部ツアーで優勝というとんでもない偉業を成し遂げました。その後は日本大学に進み1年春からレギュラーメンバーとしてリーグ戦はもちろん各種個人戦でも活躍しています。ちなみに清水選手は大学ゴルフ界オタクの私が何百人といる大学生ゴルファーの中で1番好きな選手でもあります。彼の魅力はなんと言ってもドライバー。超ワイドスタンス、そして同じ人間とは到底思えないほどのマン振り。誰しも1度見たら絶対に忘れないそのスイングで中学生の時には既に300ヤードを飛ばしていたらしいです。ただ私が1番好きな選手だから、という理由だけで優勝候補筆頭に挙げるわけではなくデータとしての根拠もあります。それは先日行われた関東アマ決勝での優勝です。ここ数年、関東アマ優勝者は本選の日本アマでも好成績を残す傾向にあります(21年中野麟太郎、22年本大志、23年岩井光太、24年小林翔音)。去年の日本アマは14位でしたが今年は関東アマ優勝の勢いのままそれ以上の順位、そして優勝してくれること間違いなしです。1番の推しの清水蔵之介選手の紹介に思わず熱が入ってしまい長くなってしまったのでここからはどんどん紹介していきます。



2人目はアリゾナ大学2年の本大志選手。清水蔵之介選手とは強豪目黒日大高校の同級生で、清水選手同様幼少期から数々の大会で優勝を重ね高校2年の時には世界ジュニアゴルフ選手権15歳~18歳の部で日本人選手として池田勇太以来の優勝という偉業を成し遂げ、ナショナルチームにも3年連続で選出されているスター選手です。本大志選手は日本アマでは毎年のように上位にくい込み安定した成績を残しており今年ももちろん優勝候補の1人です。また東大ゴルフ部の監督をされている井上透さんのもとで中学1年生の頃から習っており、監督のインドア練習場で本大志選手と東大ゴルフ部員が偶然出くわし交流するなんていう日もあったそうで東大ゴルフ部にも馴染みのある選手です。



3人目は早稲田大学4年の中野麟太郎選手。現在の大学ゴルフ界を代表するスター選手で、大学2年生の時に日本アマを制してから一気にスターダムに駆け上がり国内男子ツアーの数々の試合でローアマを獲得するなど既にプロの試合でも大活躍しています。日本アマとおいては、その当時の大学ゴルフ界を象徴するスター選手は必ずと言ってよいほど好成績を残しています(近年だと19~21年中島啓太、22年蝉川泰果、23年杉浦悠太、岡田晃平など)。ラストイヤーの今年、もう一度アマチュアトップの座を掴む中野麟太郎選手の姿を見たいです。



4人目は東北福祉大学4年の古瀬幸一郎選手。古瀬選手は松山英樹も輩出した強豪東北福祉大学のレギュラーメンバーに1年春から4年生現在まで毎回入り常に好成績を残してきた安定感抜群の選手で、先月行われた春季Aリーグ対抗戦では2日目にコースレコードの61を叩き出しMVPに輝きました。東大が所属するCリーグもAリーグと同じ日程同じ会場で春季リーグ戦を行い私もメンバーとして2日間出場させていただきましたが、あのコースで61で回ってくるのは間違いなく人間ではないです。意外にもまだ日本タイトルは取ったことがない古瀬選手、日本アマでも毎年上位にくい込んでいるので学生ラストイヤーの今年こそ悲願の日本タイトルを取ってほしいです。


5人目は勇志国際高校1年の長崎大星選手。昨年の日本アマを制したのは当時高校1年生の松山茉央選手。名だたる大学生ゴルファーを抑え最後はナショナルチームの山下勝将をプレーオフで下し最年少記録で優勝しました。日本アマでは大学生に注目が集まりがちですが、去年の松山選手を始め高校生も大学生に負けじと虎視眈々と優勝を狙いどんどん上位にくい込んできます。そんな高校生枠として私が1番注目しているのがこの長崎大星選手です。昨年日本ジュニアを制し中学3年生にして日本アマ初出場、しっかり予選を通過し鮮烈な日本アマデビューを果たしました。昨年は日本ジュニア、全国中学校選手権春季大会、国民スポーツ大会、8地区強化指定選手対抗戦など主要全国大会全てで優勝という無双状態。高校1年生ながら今年からナショナルチームにも初選出され今後更なる飛躍が期待される注目選手です。昨年の松山選手に引き続き高校生の優勝となるのかどうか、こちらも注目が集まります。



ここまで5人の優勝候補者を紹介してきましたが、彼らは数々の大会で優勝してきたスター選手でアマチュアゴルフ界にそこまで興味のない方でももしかしたら一度は名前を聞いたことがあるような有名選手です。そういった有名選手が日本アマで優勝するのももちろん大きな話題になります。しかし、日本アマの魅力はそれだけではありません。日本アマとはその名の通り国内のアマチュアゴルファーのNo1を決める大会でありそのチャンピオンという称号を手にすることは他のどの全国大会とは比べものにならないほど名誉のあることです。簡単に言ってしまえばアマチュアゴルフ界のM1グランプリみたいなものが日本アマです。ほとんど知名度のなかったコンビがM1で優勝した途端一気にスターダムを駆け上がるように、たとえそれまであまり大きな注目を集めてこなかった選手であっても、日本アマで優勝してしまえば一躍ゴルフ界のスターへと駆け上がりその名を全国に轟かせることになります。それこそが日本アマという大会の魅力、醍醐味、そして真骨頂であります。振り返れば近年の日本アマは2015年の金谷拓実、2021年の中島啓太を除きそれまであまり注目されてこなかった選手が優勝を飾りそのままスターダムを駆け上がっていったように思います。そんな言わば「日本アマドリーム」を今年掴む可能性のある注目選手を2人紹介します。


6人目は東北福祉大2年の志村由羅選手です。志村選手は東北福祉大学のレギュラーメンバーに1年春から入り日本アマ、日本学生など主要な全国大会でも常に上位に名を連ねている選手です。先日の東北アマでは他の東北福祉大のレギュラーたちをおさえて見事優勝を果たしました。この勢いのまま日本アマを制して一気にスターダムを駆け上がるのか、個人的には大注目の選手です。



そして最後の7人目は日本大学3年の隅内雅人選手です。隅内選手は高3の時にナショナルチームに選出されていることもあり現時点でもかなりの大スターですが、個人的にはもっと有名になるべき選手だと思います。ゴリラマッチョしかいない日本大学の中でも圧倒的な肉体を誇る隅内雅人選手。春リーグ戦ですれ違った時にはこちらが萎縮してしまうほどの圧倒的なオーラ感がありました。さらなるスターダムを駆け上がってほしい、大注目の選手です。


ということで、ここまで独断と偏見に基づいて今年の日本アマの優勝候補を7人紹介してきました。個人的にはこの7人の中から優勝者が出てくれると信じていますが、当たり前ですが他にも優勝候補なんて何人もいるわけでその中で果たして誰が栄光を掴むのか、それは来たる7月1日から始まる本大会までのお楽しみということです。偶然にも、私の誕生日が7月1日ということでちょうど今年の日本アマの初日と同じ日となりました。アマチュアゴルファーオタクの私にとってこんなに嬉しいことはありません。今まで迎えてきたどんな誕生日よりも最高の誕生日になるかと思います。


ということでそろそろ私のブログは終わりにしようかと思います。ここまで長々私の趣味に付き合ってくれた方々、本当にありがとうございました。

次は白野にバトンを渡します。白野は紛れもない東大ゴルフ部次期主将であると同時に、今年の関東アマで決勝まで駒を進め東大ゴルフ部員に夢と希望を与えてくれた、来年の日本アマ優勝候補の筆頭でもあります。そんな来年の日本アマ優勝予定者がいったいどんなブログを書いてくれるのか、今からとても楽しみです。


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