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2024

フライボール革命とスライス撲滅法

 お疲れ様です。佐々木からバトンを受けました2年の大場です。四六時中「瞳を閉じて」を歌っているかのような言われようですが、最近はプロ野球の応援歌の方が好きです。ちなみに好きな応援歌はペゲーロ(1作目)、矢野謙次、福田周平などです。


 今回僕は、スライスを減らすこと、より飛距離を伸ばすことという二つの観点について、ゴルフと野球の共通点を探りながら考えていきたいと思います。


 はじめに「ドアスイング」という概念について。僕は野球専門用語だと思っていたのですが、調べてみるとどうやらゴルフでも用いられる表現らしく、ご存知の方も多いと思いますが、腕が伸び切った状態のままのスイングのことです。ドアスイングは腰・肩・腕が順番に動作するのではなく、同時に動作することで発生し、①クラブ(バット)が遠回りするためスイングスピードが遅くなる②体が開いてアウトサイドインのスイングになるというデメリットがあります。アウトサイドインのスイングは当然ですがスライスの最たる要因なので、ドアスイングはゴルファーにとっては大きな敵です。


 現代野球では投手の球速が上昇し、NPBでも今や150km/hは当然、MLBでは165km/hにも達する高速シンカー(ツーシーム)を投げる投手が増える中、インコースの速球に詰まることなく捌く能力が求められます。その中でドアスイングをかけると、先述した通りヘッドが遅れてファウルになったり、手首を返して無理に当てにいくと引っ掛けた内野ゴロにしかなりません。


 インコースの速球を捌くために最も大切なのは「側屈」という動作です。インパクトに向かって上体を曲げるのが側屈という動きで、いわゆる縦振りのことです。右打者の場合なら、インパクトに向けて右肘を畳んでいき、上半身を右側に倒していきます。このことでヘッドが低いところから入るため、振り遅れることなく高弾道低スピンの打球を打てます。


 今回なぜゴルフと野球を比較しながら論ずることにしたか、それはこの側屈という動作にフライボール革命と強い親和性を感じたからです。MLBで打球に関する情報を数値化するスタッドキャストが導入された結果、158km/h以上で26°〜30°の打球を打つことでより長打が出やすくなるということが判明し、MLBの強打者達がこぞってアッパースイングを始めたのがフライボール革命というものです。もちろんドジャースの大谷翔平も例外ではありません。この領域(バレルゾーン)に打球を飛ばすため、また向上する投手の球速に対応するために側屈という動作が必要不可欠になるわけです。ちなみにバレルゾーンの打球を打つには、最低でも除脂肪体重が65kg以上必要とされており、平均的な体脂肪率15%の成人男性なら体重76kg以上であることが必要です。


 当然ゴルフでも同じことがいえ(ゴルフボールは別に160km/hで飛んでくるわけではないですが)、高弾道低スピンの曲がらない打球を打つためには、側屈という動作でインサイドからクラブを出していくことが求められます。


 ゴルフに関する考察なのか野球の話なのか訳わからなくなりましたが、結論は側屈によりインサイドから強いスイングをかけることで、曲がらない強い打球を打てるということです。


 できれば「野球経験者はスライスを打ちやすい」という言説に触れたり、ドジャースのフレディ・フリーマンやゴルフだと大西魅斗プロのスイングが理想的な側屈という話をしたかったのですが、レポートの締め切りが迫って来ているのでこの辺で終わりにしたいと思います。


 続いては酒といえば堀、堀といえば酒、泥酔したら赤本みたいな色の顔になるでお馴染み堀くんにブログのバトンを渡そうと思います。

 

 ここまでお付き合い頂きありがとうございました。


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